~庭屋の一言~(庭屋からのメッセージ:秋編)
今年は秋が来ないのではないかとも思いましたが、ちゃんと四季は移ろってくれるもので日中は軽く汗ばむ様な陽気でも、缶コーヒーを買いに夜風にあたる散歩はかなり冷たくて温度差に驚くとともに、秋が来てくれたという安心感に包まれます。本当は紅葉なども深まるにつれて楽しめるのかもしれませんが、もしかすると夏の酷暑の影響で色づきにも影響があるかなと思ったりします。しかしそれは自然の木々にとっては、この夏を懸命に生きた姿であり、落葉も来年に生きるための準備にすぎません。私達が暑さを乗り切ったように、植物たちもそこに根を張って生き延びた、それで十分素晴らしいことだと思います。これから深まりゆく秋の景色と空気を感じる中で、私も心身を整えながらしっかりとした作庭に励みたいと思います。
溝田 仁 造園設計事務所 所長/デザイナー 粋 より

~庭屋の一言~(庭屋からのメッセージ:冬編)
暑かった日差しがウソのように、穏やかな秋が訪れ、それも束の間に急に吹く寒風に身構えるこの頃。昔は良く雪が積もってもっと寒かったという話も聞きますが、個人的な希望としてはときどき雪が舞って年に1回くらい雪景色、子供達がはしゃぐ姿が見れたらそれで十分だなと思います。雪化粧の景色を見たりすると、グッと創作意欲が増すような気持ちになりますが、学生時代の部活の合宿みたいなもので、いつもと違う環境に触れて「アドレナリン」が出ているのかもしれません。日没が早いので、現場の作業の時はドタバタ感が否めませんが、しずかな夜にデザインに打ち込むのは、この時期ならではだなと思います。コツコツを良いアイデアを温めたい、冬の毎日です。 溝田 仁 造園設計事務所 所長/デザイナー 粋 より
施工例: 長崎県 佐世保市 H邸 エクステリア(ポーチ前アプローチデザイン)
どこにも無いようなアプローチデザインをとのコンセプトで、様々な素材を玄関前のワンスペースに表現してみたデザイン例です。北側の空間でしたので採光が取り込みにくかったですが、都会的な雰囲気を醸し出すステンレス素材のモザイクタイルの光沢と、それに反するマットな黒い塗り壁を門柱に同時に取り入れて、素材感を引き立てるよう配しました。隣に配したステンカラーのアルミ角柱は全体の空間が窮屈にならないように適度な間隔を開けながら、クールな表札と静かな木調のポストをプラス。この門柱周りだけでもちょっと目を引くポイントになりましたが、足元にもメタル調の大盤タイルと、暗くなりがちな北側を広く演出する為に白い樹脂舗装(もちろんノンスリップ)、それらを引き締めるために有田焼のコバルトブルーの焼きタイルを取り入れて、目立ちはしないけれどもふとした足元の素材も楽しめるようにとの想いも取り入れ、アプローチとしてのちょっとした空間ですが、個性の強い素材を単体で目立たせ過ぎず、クールにまとめることができました。普段見かけたり手にすることのない素材を使用するのは勇気がいるものですが、同時にワクワクする要素も多くてデザインの奥深さを考える良い時間にもなります。これからも「デザインの学び」をしっかり続けていこうと思った次第です。(今後もこちらのコーナーでは、今私達がテーマとしている「時代をリードするデザイン」を表現した作品例をアップしていきます)
溝田 仁 造園設計事務所 所長/デザイナー 粋より

~新企画~ このコーナーでは、私達「溝田 仁 造園設計事務所」が造り上げる、時代をリードする「デザイナーズ・エクステリア」をご紹介。
施工例: 佐賀県 佐賀市 (A邸)エクステリア(ファサード=建物を印象づけるポイント)
最近、どこかで見かけるような石積みのような壁。これが一般的にいう「ガビオン」というモノ。建物とのマッチングを考える中で、お施主様のご希望を形にすべく今回は玄関前の門柱に採用しました。メッキ処理のメッシュフレーム(蛇篭とも言う)に割れ石を入れるでは無く「組む」技術で、簡単かつ単純にも見えますが、実際に見栄えを考慮する場合は石積みにはかなりのワザとセンスが必要です。石単体の表情を考えるのは大前提で、そこに微妙に異なる色味をうまく配していかねばなりませんし、何よりも割れ石一つ一つが重たい(指先が荒れる=泣)。かなり力が入ります。これがうまく表現出来るのもスタッフの力と、庭園デザインの「石のあり方」を知っている私の利だったかなと思います。割れ石のチョイスも福岡、佐賀、佐世保の山を探してまわりこの時ばかりは「割れ石ハンター」になった感もあったりして、苦労も不思議と楽しかったです。こういった植物や石などの自然素材をメインに使うときは、施工した人のセンスが顕著に出てきます。私もこの手のジャンルになるといつも以上にワクワクしますし、それが気持ちが形に表れるんだと思います。全体のエクステリアの雰囲気はお施主様が良いイメージをお持ちでしたのでそれに寄り添うことができて良かったですし、どうしても既製品が多くなる世の中ですが、こういった自然素材を沿えた様なジャンルもすこしづづ広がりつつある中での、良い作庭になったなと思いました。 溝田 仁 造園設計事務所 所/デザイナー 粋 / スタッフ一同より
溝田 仁 造園設計事務所 代表(デザイナー) 粋より

~新企画~ このコーナーでは、私達「溝田 仁 造園設計事務所」が造り上げる、時代をリードする「デザイナーズ・エクステリア」をご紹介。
施工例: 福岡県 福岡市 早良区 (K邸)エクステリア(ファサード=建物を印象づけるポイント)
この度ご紹介するのはスマートに見えつつも、さりげない立体の造形に引き込まれるファサード空間を表現したお宅です。ホワイトウッディ調のタイル貼り門柱は「素材が目を引きすぎる」かもしれないと思いつつもキッチリ収める事が出来て、木目を大きく活かした門柱とそれらを、太めのアルミフレームアーチがしっかりと空間を縁取りつつ、アオダモの涼しげな立ち姿と背後の縦格子のスリットラインが、適度な空気感をうまく演出しています。右奥に見えるカーポートやお庭のスクリーンフェンスも、同じ意味合いを持たせているので、トータルでの広がりも自然な流れでつかんでいます。また左側に見える横ラインのフェンスはシンプルながらも存在感があり、私の最近のお気に入りとなっています。全体を見て、何かが抜けてもどれかが目立ち過ぎても調和が取れない。色合いにしても、それぞれの高さの出し方も、スリットの隙間の間隔にしても同じ事だと思います。こちらのお施主様も非常に良いセンスをお持ちでしたので、結果として上品かつ上質な仕上がりの「デザイナーズ・エクステリア」に仕上げる事ができました。(今後もこちらのコーナーでは、今私達がテーマとしている「時代をリードするデザイン」を表現した作品例をアップしていきます)
所長/デザイナー 粋/スタッフ一同より

~かぜの香り~
(撮影場所:佐世保~伊万里の道中:国見の湖畔にて)
冬の一日、佐世保から伊万里に抜ける峠のトンネル脇に湖畔の公園があります。佐賀福岡方面に向かうときは必ず通るルートで立ち寄りたいと思いつつ立ち寄ることはほぼ無いのですが、この日はめずらしく「一息」つきたくてこの湖畔を歩いてみました。国見山の懐と、様々な木々に囲まれた小道は四季の移ろいをありのままに表現してくれます。緑の空気の中、何も考えずにただ歩を進めるだけですが、不思議と心身が整うような気になるものです。凛とした空気の中と、景色を映す水、穏やかな日差し、落葉した木々と枯れ葉の道、大きく枝を張った常緑樹の枝。それぞれがこの季節に調和して、春を待つ。10分ほどのちょっとした散歩に、ささやかな「景色」を感じることができました。
所長/デザイナー 粋 より